学生の、学生による、学生と企業のためのインターンシップ
学生のうちに自分の天職を見つけ出すというのは、極めて難しいことです。右往左往、紆余曲折があり、曲がりくねった分だけ人間としての幅や深みが生まれると思います。また、人生に無駄はなく、一見すると無駄と思えることも時を経て思いがけないなにかと結びつくことがあります。それでもできることなら、早いうちに自分の天職を見出したい。その手立てのひとつが「インターンシップ」ではないでしょうか。
※本稿は、SAKURA United SolutionのYouTubeチャンネル内に開設した、iU学生起業家の茂木大暉氏(GADGETANKER LLC CEO)の経営相談に応える新コーナーより一部抜粋、編集したものです。
※iU(iU情報経営イノベーション専門職大学):2020年に設置され、東京都墨田区文花に本部を置く日本の私立専門職大学。産業界と連携した新しい学び、イノベーションを起こす人材を育成している。井上一生は、iUの客員教授を務めている。
【iU学生起業家の疑問・課題をトコトン解決】深夜ラジオ感覚で“聞く”経営相談室
学生のうちは存分に自分探しをして良い
前回のブログで「パンの道」を探すのが大学という場所であり、自分のやりたいことを絞り込めるようになるまで時間がかかるのが人生であるというお話をしました。
「これが自分の生きる道だ」と確信を持ち、自分の天職と思える仕事と出会えたなら、その時点で人生の半分は成功している。そして、やるからにはそれを突き詰めないといけない。天職を探すことは自分を探すことでもありますが、学生のうちは大いにそれをやってほしいと思います。若さは武器ですし、失敗も糧になる。大人になると「許されない失敗」も増えていきますから、失敗できるというのは希少で有難い経験なのです。
若者たちの幸せを思案することは大人の役割
自分が年齢を重ね、それなりの歳になると、自分よりも若い人の方が社内にも社外にも増えていきます。社員も増え、仕事で関わってくれる人も増え、思うことは若者たちの幸せについてです。あれこれと考えを巡らせることは、少しばかり先を生きている大人たちの役割だと思います。
同世代だけで集まるのではなく、世代を超えて若い人たちとも積極的に知り合い、語らう。この目の前の若者たちに、自分たちはなにができるのかを問う。答えのない問いではあるのですが、それはそれで楽しいことです。
学生の、学生による、学生と企業のためのインターンシップ
弊グループは、学生インターンのアルバイト採用や、インターンからの社員採用、埼玉大学やiU(iU情報経営イノベーション専門職大学)、流通経済大学等での講義など、学生との交流や採用に積極的に取り組んでいます。
さまざまな取り組みの一環として、「企業への学生インターンの紹介を、学生インターン主導で」行うことにも着手しました。私たちが拠点を置いているWeWorkの入居企業や、私たちのお客様にもご紹介していけたらと考えています。
学生にとっては、「インターンを通じて企業見学ができる」というメリットもあります。仕事をしながら「自分はどうやってご飯を食べていくのか」を深く考える機会を提供したい。学生インターンを売り込みつつ、自分自身も売り込んでしまえば良いのです。将来的には起業するにしても、仕事の経験は必要ですし、経験は後々必ず活きてきます。興味のある企業があれば、学生インターンの紹介を口実にアプローチしてしまえば良い。学生インターンを集める活動を学生インターンがやっているというのも、ユニークではないでしょうか。
企業に対しては、「学生インターンにどんな仕事をしてもらいたいか」をインタビューし、学生に対しては、「どんな仕事を経験したいか」をインタビューしてマッチングする。かつてのリクルートのような取り組みを、学生主体でするサポートをできればと思います。このような活動に興味のある企業様や学生がいらっしゃれば、ぜひこちらからお問い合わせください。