「月次決算」と「9ヶ月目仮決算対策®」が会社の命綱になる理由

「会社は、どれくらい儲かっているのか?税金はいくらか?資金繰りは大丈夫か?」その問いに、即座に答えられる経営者はどれだけいるでしょうか。毎月の数字を把握しないまま会社を経営することは、目を閉じて高速道路を走るようなもの。どれほど危険な状態か、想像するまでもありません。私たち会計事務所の役割は、申告書を作ることだけではありません。経営者の皆さまが正しい意思決定をし、未来の弥栄(いやさか:より一層栄えること、繁栄を願うこと)を実現するための「気づき」をお届けすること。そのために、月次決算、そして9ヶ月目仮決算対策®は極めて重要な取り組みです。今回はその必要性と活用方法について、率直にお伝えさせていただきます。

「月次決算なき経営」は自殺行為

月次の数字を出さないまま、経営判断を下している方が少なくありません。実際、9ヶ月目仮決算対策®会議で会計担当者と打ち合わせをしようとしても、なかなか経理資料が揃わず、催促に追われることもあります。

 

けれど、会計事務所に月額顧問料をお支払いいただいている以上、本来は「月次の数字をまとめて、次の一手に活かす」ところまでが、会計事務所の機能であるべきです。それを活用しないのは、非常にもったいないことです。

 

9ヶ月目仮決算対策®は、「月次決算していない方」への最後の防波堤です。しかし、私はあえて強く申し上げたいのです。

 

高速道路を、目を瞑って10分間走れるでしょうか?

 

社長、今あなたがしていることは、まさにそれと同じです。

 

経営判断には、「どれくらい儲かっているのか」「税金はどの程度発生するか」「資金繰りが間に合うか」といった判断材料が不可欠です。これを確認せずに走り続けるのは、自殺行為とすら言えます。

 

もしお忙しいのであれば、ぜひご相談ください。弊グループでは、BPO(業務プロセスアウトソーシング)メンバーを整備しています。資料をお送りいただく、またはスキャンデータを共有いただければ、別料金になりますが経理業務を全面的に対応させていただきます。

 

なお、会計事務所の顧問料で記帳代行を行うという慣習がありましたが、私たちはこの考えに反対します。なぜなら、月次の数字を出す責任と、出てきた数字にどう対応するかという役割は、まったく異なるからです。

保険証券の確認も「仮決算」の大切な仕事

9ヶ月目仮決算対策®で、ぜひ取り組んでいただきたいのが「保険証券の提出」です。これは、損害保険・生命保険の両方に該当します。また、経営者個人の生命保険も該当します。個人契約を法人契約に切り替えることができる可能性があるからです。経営者の手残りを極大にする。税金、社会保険を軽減させることなど、9ヶ月目仮決算対策®の中でいろいろと検討できます。

 

経営者として保険という仕組みに資金を投じている以上、その内容を活かしきることは重要な経営判断の一つです。しかし、多くの企業では保険の中身が放置されたままで、今の経営実態に合っていない保険を契約し続けているケースが非常に多いのです。

 

保険は毎年のように新商品が登場し、時代に即した見直しが必要になります。もちろん古い保険でも有利な条件があれば、そのままで構いません。しかし、いま御社にとって最適な内容かどうかは、第三者の目でしっかりチェックすべきです。

 

さらに重要なのが、保険の満期日を12ヶ月目(決算月)に統一することです。そうすることで、支払いタイミングの選択が可能となり、経費を今期にするか来期にするかを検討できます。私たちはこれを、「決算スイッチ®」と名付けました。これは、財務戦略における大きな武器になります。

 

保険証券がない場合は、「ない」とお知らせください。委任状をいただければ、保険会社から再発行を依頼し、当事務所で保険ファイルとして整理し直し、ご提案を差し上げます。
これもすべて、9ヶ月目仮決算対策Ⓡの目的です。

 

AI時代だからこそ、人間の役割が問われている

AIの進化がめざましい中、会計業務も大きな転換期を迎えています。私たちの事務所でもAI開発に取り組み、会計業務の標準化や効率化を図っています。

 

しかし、AIが台頭する今だからこそ、私たちは考えるのです。

 

人間にしかできない仕事とは何か?

 

それは、経営者の「いま」と「これから」を本気で想い、提案し、時に耳の痛いことも伝える役割です。

 

例えば──

50歳で独身の経営者がいたら、お節介でしょうがどなたか素敵なパートナーをご紹介できないかと考えるのが私です。
相続でもめそうだと感じたら、先回りして対策をご提案するのも私です。
後継者のいない70代の経営者には、会社の承継や売却、状況によっては廃業を本気で勧めることもあります。

 

特に会社を売却、廃業することになれば、顧問契約がそこで終了となる可能性もあります。しかし、私は「顧問料のためにお客様を囲い込むこと」よりも、お客様の未来の幸福を心から願うことを優先します。経営者の方々にとって、真に役立つ存在でありたいと考えているのです。

ゆりかごから墓場まで──耳の痛い話こそが「本当の顧問」

私たちは、経営の現場を“ゆりかごから墓場まで”見てきました。事業承継、相続、資金繰り、廃業…経営のライフサイクルには様々な局面があり、経営者には判断の連続があります。

 

そのとき必要なのは、「今だけを見たアドバイス」ではありません。過去と未来をつなぎながら、持続可能な選択肢を提示する伴走者です。

 

だからこそ私は、時には「耳の痛い話」も率直に申し上げます。時流に合っていない事業、今から始めても間に合わない取り組み、無理のある設備投資…それらを冷静にお伝えし、別の道をご提案するのが、本物の顧問の役割だと信じています。

 

私たちは、顧問料という「費用」ではなく、皆さまの未来の弥栄を支える「伴走者」としての存在になりたい。
そのために、月次決算を当たり前にし、9ヶ月目仮決算対策®と保険証券の見直しを徹底して行うことから始めてみませんか?

 

 

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