起業して間もないときと、事業が軌道に乗り拡大期に入るときとでは、経営課題が異なります。そのため、会社の成長、経営者の成長によって、私たちにご質問・ご相談いただく内容も変化してきます。今回は、多くの経営者の方からいただくご質問・ご相談内容について一部を紹介します。

 

※本稿は、SAKURA United SolutionのYouTubeチャンネル内に開設した、iU学生起業家の茂木大暉氏（GADGETANKER LLC CEO）の経営相談に応える新コーナーより一部抜粋、編集したものです。

 

※iU（iU情報経営イノベーション専門職大学）：2020年に設置され、東京都墨田区文花に本部を置く日本の私立専門職大学。産業界と連携した新しい学び、イノベーションを起こす人材を育成している。井上一生は、iUの客員教授を務めている。

 

【iU学生起業家の疑問・課題をトコトン解決】深夜ラジオ感覚で“聞く”経営相談室

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起業当初は「資金調達」が優先課題になる

会社が成長していく中で、経営者の方々の主たる課題は変化するのが常です。

 

例えば起業当初は、会社を運営していくための、事業をスタートさせるための資金調達の優先順位が高くなります。資金がなければ、資材・素材や商品を仕入れることも、人を雇うことも、経営者自身の活動費を賄うこともできません。

 

資金調達の手段を考えたとき、銀行・金融機関からの間接金融（デッドファイナンス）と投資家からの直接金融（エクイティファイナンス）が候補に挙がります。どこから資金を借りるのが良いのか、だれから出資してもらうのが良いのかを的確にアドバイスし、資金調達の達成まで伴走する存在が欠かせないでしょう。また、補助金等の公的資金の活用についても、活用できるものは最大限活用すべきだと思います。起業当初から潤沢な資金があることは稀ですから、できる限り活用してください。私たちSAKURA United Solutionでは、補助金・助成金に関するご相談・申請代行も対応致します。

 

また、「どんな銀行・金融機関とお付き合いするのが良いのか」「銀行・金融機関と、どのようにお付き合いするのが良いのか」も、非常に多くいただくご質問・ご相談です。このご質問・ご相談についても、弊グループの財務経営コーチ・財務経営コンシェルジュが対応致します。銀行・金融機関出身者もおり、貸す側の心理も熟知していますから安心です。

事業が軌道に乗ると「売上・マーケティング」が課題に

ある程度、事業の形ができると、次は売上・マーケティングの課題に比重が移ってきます。「どうやってお客様と出会うか」です。

 

商品・サービスのラインナップを増やすこともあれば、既存の商品・サービスを改良しブラッシュアップすることもあるでしょう。そして、その自社商品・サービスを多くの人に知っていただき、お客様となり、ファンにしていくことが重要になります。また、販路拡大のために、提携先を増やしていくという戦略もあり得ます。そんなご相談も、私たちには日々届いています。

 

会計事務所に売上・マーケティングのことを相談する人はあまりいませんし、対応できる会計事務所事務所もほとんどないでしょう。しかし私たちは「脱・士業事務所」を掲げ、ワンストップ・オールインワンの中小企業支援を行なっています。グループ内にはマーケティング専門会社もあり、市場調査やターゲットリスト作成、テレアポ、DMデザイン・発送、クロージングまでを一括して代行・サポートしています。

起業時期も拡大時期も承継時期も「人」の課題は尽きない

「人」の課題は、起業時期であっても拡大時期であっても、そして承継時期であっても尽きない課題です。

 

起業当初は、「仲間をどう集めるか」が重要になるでしょう。ホンダやソニー、アップルと言ったグローバル企業も、運命的な出会いがあって成長を実現しています。カリスマ的な経営者を支える人物が、大企業にも必ずいるものです。

 

学生起業家の方であれば、起業当初は仲間＝学友ということになるでしょう。しかし、学友だけでメンバーを揃えることはリスクでもあります。自分とは違う専門分野・異文化と交流することも重要です。広い視野を持つことがリーダーには欠かせないからです。

 

ある程度の社員・スタッフを雇用することになると、人財採用や人財の定着が課題に挙がってきます。「採用できない」「採用してもすぐに辞めてしまう」「成長した頃に辞めてしまう」「マネジメントできる人財がいない」など、人の悩みは尽きません。

 

人の課題については、採用のサポートはもちろんですが、人が辞めない組織づくりや教育制度、人事評価制度の構築など、フルオーダーメイドの支援を弊グループの社会保険労務士事務所で対応しています。

経営課題は巡るもの

資金調達、売上・マーケティング、人…と経営課題の比重は移っていきますが、すべてが解消・解決されることはありません。会社が拡大・成長していけば、また資金調達という課題に比重が移っていくこともあります。また、課題感の割合も常に変化していくでしょう。

 

そのため経営者は、「商品・サービスをつくっていれば良い」ということも、「売れれば良い」ということも、「採用できれば良い」ということもないのです。まさに総合芸術であり、総合格闘技のようなものです。

 

資金調達、売上・マーケティング、人に関するご相談だけでなく、私たちには他にも、税務調査のご相談や銀行・金融機関経由のご相談もいただきます。

 

事業再生・企業再生、事業売却、会社の整理整頓、後継者問題、先代と後継者の調整・橋渡し役、事業承継、相続手続き、上場（IPO）、VCからの資金調達などなど、多岐にわたるご相談に真摯に対応し、社内だけでなく社外のアライアンス先とも連携して解決に伴走するのが私たちです。経営課題は常に変化し、尽きることがないのですから、自然とワンストップ・オールインワンの中小企業支援をするように、私たち自身も変化し続けて今に至ります。

 

いかなるご質問・ご相談にも真摯に対応致しますので、まずはお気軽にご連絡いただければと思います。