「天国の食卓と地獄の食卓」の逸話を経営に活かす──ギブ&ギブンの関係で会社をより強く

長い箸で食事をする天国と地獄の逸話をご存じでしょうか。どちらも環境は同じ。しかし、与え合おうとする気持ちがあるかどうかで、天国にも地獄にもなる──これは、私たちが日々向き合っている「経営支援」「士業連携」の現場にも通じる話です。本稿では、パートナーとの関係性、信頼、そして「ギブ&ギブン」の精神について、経営支援の現場から考察します。

天国と地獄の違いは、心構えにあり

仏教に伝わる「三尺三寸箸」の逸話では、天国も地獄も同じ長さの箸を使って食事をします。長い箸では自分の口に運ぶことができません。地獄ではみんな、自分のことばかり考え、結果として誰も食べられない。対して天国では、互いに相手に食べさせてあげようとすることで、みんなが満たされていきます。

 

この逸話は、ビジネスにもそのまま当てはまります。特に士業やコンサルタント、保険営業などの「専門家連携」では、「相手に何を差し出せるか」という姿勢が、結果として自分の成果につながるのです。

「ギブ&ギブン」という姿勢

私はこの精神を「ギブ&ギブン」と呼んでいます。「ギブ&テイク」ではなく、「ギブした結果としてギブンされる(=与えたものが還ってくる)」という感覚です。

 

自分の都合だけで動く人、自分の営業だけは丁寧に行い、こちらの依頼や打ち合わせのお願いはスルーする人。正直なところ、そういう“地獄の箸”のような関係性は長続きしません。

 

お互いの立場やタイミング、求めるものに対する配慮があってこそ連携は機能します。逆に言えば、思いやりのない関係は、無理に続ける必要はないとも思っています。

経営支援は“バーター”ではない

経営支援を行うとき、私たちは数字を扱うだけではありません。経営戦略、資金調達、採用・人事、事業承継、場合によっては家族問題まで踏み込みます。だからこそ、他士業や保険営業の方々との連携が不可欠です。

 

ここで大切なのは、ギブ&ギブンの視点で「社長のために、今どんな連携、どんなソリューションが最善か?」を真剣に考えること。単なる“バーター”ではなく、「どうすればこの会社の未来が、この社長の未来がより良くなるか」を共に考える仲間として、行動できるかが問われます。

理想のパートナーは、“身を乗り出してくれる人”

これまで何度も「自分の商品は熱心に売り込むのに、こちらからの打診は無視する」という人に出会ってきました。一方で、「ちょっと今は難しいけど、来月なら動けそうです」など、こちらにも配慮ある一言添えてくれる方とは、長く仕事を続けています。

 

AI時代のいま、情報や商品はますますコモディティ化し、“誰から買うか”“誰と組むか”が問われています。その意味で、身を乗り出してくれるパートナーとの関係性が、これまで以上に大きな意味を持つと感じています。

 

相身互いの関係こそ、天国の食卓。士業も営業も経営者も、みなさん立場が違います。しかし、「自分だけが得をしよう」という姿勢では、長く続く関係にはなりません。

目の前の相手に対して、「何を差し出せるか」「何に応えられるか」を考え続けること。それが、経営者支援の現場で求められる“天国の食卓”のつくり方だと、私は思っています。

 

 

 

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