なぜ起業前に成功ノウハウを手に入れる必要があるのか?
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私どもSAKURA United Solutionでは、
これから起業したいという方には
まずは多くの方に会うことをオススメしています。
起業したいと思う業界の経験者、
できれば経営トップの方に最低でも3人は会っていただきたいです。
さらに、成長戦略を取るうえで必要であろう士業や専門家とも、
起業する半年以上前から接点をぜひ持ってください。
ビジネス交流会など、先輩経営者や士業、専門家と出会う場は
数多く存在します。
なかには、「私のメンター」と呼べるほどの出会いがあるかもしれません。
居酒屋・和民の渡辺社長は、明治大学在学中
卒業旅行で見たアメリカのレストラン経営に感動し、居酒屋を作ろうと決めたそうです。
ご本人は佐川急便の高収入な仕事に就いて開業資金を貯め、
一方で居酒屋業態のノウハウを吸収するために、
当時隆盛を誇ったつぼ八に自分のパートナーを送り込んでその中身を研究したと聞きます。
言葉は悪いですが、スパイを送り込んだと言われています。
私は、つぼ八創業者の石井誠二さんに、この話を直接伺ったことがありました。
つぼ八は、初めて入社した大卒の新入社員に大変喜んだそうです。
実はその新入社員は渡辺さんが送ったスパイだったのです。
そのことを石井さんに聞いても、全く恨みがましいことはお話にならず、
極めてサッパリとした男らしい方でした。
見方を変えれば、和民の渡辺社長は、合理的判断で成功ノウハウを学ぶために、
成功している企業に弟子入りさせたということです。
私どものお客様で、学生時代にコンビニでアルバイトをして、
コンビニの経営者になると決めた方がいます。
独立することを心に秘めてセブン-イレブン・ジャパンに入社され、
後に社員独立制度で独立して、オーナーとして複数店舗持たれ大成功している方です。
その方は最初から目的が明確なため、
セブンイレブン本部で加盟店を直接指導するスーパーバイザー(セブン-イレブン・ジャパンではフィールドカウンセラーと呼ばれています)になりました。
その方にとって成功する加盟店オーナーは、将来の自分の理想の姿であるわけです。
加盟店経営者の立場でモノを考えられるわけですから、目のつけどころが違います。
スタンスやモチベーションが違いますから、
当然セブンイレブンのフィールドカウンセラーの中でも頭角を現したのだろうと思います。
加盟店オーナーの立場から見て、コンビニで成功する要因は2つあります。
1つは立地。1つはどれだけ優秀なアルバイト集団を集められるか。
この2つに徹底的に集中したのです。
どのような立地のお店のオーナーになったら良いか、大量の情報を目にするわけです。
そして、どのようにそのお店を手に入れて独立できるかも、組織の中に入ればわかります。
成功する舞台裏を見てしまうわけです。
それぞれの業種や業態独自の成功条件は様々です。
成功法則を業界の舞台裏から見てから、その後に舞台に乗ることで失敗を最大限防止する。
大成功の前に、まずは失敗しない法則を学ぶこと。
起業前には、しっかりと準備をしていただきたいと思います。